感覚の世界では、内側には形容詞、外側には名詞が溢れている

施術の中で、エネルギーで体の声を読み取る際に
思っていることをちょっと書いてみます。

体の中でも心の中でも
内側の世界では、
意識の世界ですよね。

その意識の世界と
外側に見える物理世界の間に
橋渡しがあるように
五感が存在したり、
それを説明する言葉があったりしますね。

内側には『安らぎ』とか『悲しい』『寂しい』
とかの形容詞が溢れています。

『自分の気持ちに素直になって欲しい』とか、
『我慢しないで欲しい』とか、
『あの言葉嫌だったな』とか、
『本当に言いたいことが言えなかったな』
とか、
『理解して欲しいな』とか、
『寂しいな』とか。

明確でなくてもニュアンスが
体の奥でも魂でも発信されながら日常を送ります。

そして、それに対して、

外側には『できごと』とか『肩』とか
『健康』とか『喘息』とか『腰痛』とか、
とにかく名詞に溢れている。

形容詞と名詞という
ニュアンスの違いがまた
本音と外に示す態度の違いを生みながら、
知らず知らずのうちに本音のベールを
まとったまま過ごしてしまいます。

言葉の不一致をやっと繋いでいるのが
『音』や『周波数』かな。

だからこそ、
気付いて欲しい想いに
感情に寄り添うこと、
音で共鳴すること、
体温で共鳴すること、
心の奥の奥を孤立させないこと。

自分自身に対してそれが
できた時に、
自分で自分の気持ちに寄り添って、
味方になれていくんだと思います。

『腰痛』という外側に出ている症状も
あるAさんのケースでは、

『寂しい』『寂しい』『寂しい』
という感覚。

腰にはよく『責任』が伴うと言われることがある
ので、責任のワードももちろん引っかかっていたのですが、
Aさんの、その奥の奥には、
『寂しい』という心が見えていました。

一人で抱えている。
現状一人で仕事を抱えていること自体
わかって欲しいことも諦めている。
自分自身も自分に対してわかって欲しい。
休む許可をおろして欲しい。

体って隠しているようで
あんまり実は隠していなくて、

気付いて欲しいのを
ただストレートに出すのが恥ずかしいから
「察して」みたいなことが潜在意識もあるようですね。

だから自分自身でも
そのことに目を向けづらいのだなあと思います。

それと、

形容詞なのかもと思ったのは、

例えば、当たり前の話ですが、栄養素で名前がついているのは、
人間が名前を付けたから名前があるわけで。

身体の視点に立つと、
『ビタミンCが来たー！』って名前で判断していないし、
『こんな感じのものが欲しい』『こんな感じのエネルギーがここに欲しい』
ということを身体は想っているから、
ビタミンCを吸収しようとするのだと思います。

なので、雰囲気が似ているものは吸収しようとするから、
近い形のものや近いエネルギーのものは吸収する。

欲しているものは、
『こんな感じのもの』を受け取りたい。
みたいなものはあっても

「これくれ！」っていう限定的な
名詞のオーダーではないのではないかということ。

だからこそ
内側と外側の言葉の不一致も起きるし、
人間が理解しようとした時に
名詞で全て片付けようとした時に、
『病名』という名前を生み、
その病名を作り出したら、
『病名』による思い込みも作り出すことができた。

などなどいろいろ考えていました。

そして、その
形容詞と名詞の間を取り持つのが
『音』『周波数』

にヒントがあるように感じたのです。

『怒り』も二次感情なので、
その奥には、「理解して欲しい」があったり、
「正しさを共有して一緒に建設的な結果に繋げたい」があったり、

そういう潜在意識に眠るニュアンスに
耳を傾けた時に、
自分にも相手にも優しくなっていくんだろうなあと感じます。

自分の気持ちもアウェーにしない。
相手の気持ちの表面ではなく、
解像度を高めるためにも「できごと」や「理論」ではなく、
繊細な感情のニュアンスへの
センサーを向けられると
お互い気持ち良く過ごせることで、

イキイキと楽しい日々になることでしょう。